平成12年度大分県産業科学技術センター
                          成果発表会の御案内

 時下、ますます御清祥のこととお慶び申し上げます。
 当センターでは、県内企業の技術開発支援を目的として各技術分野において研究開発を実施
しています。平成12年度の研究成果をデモ、試作品を含めて発表する成果発表会を下記要領
で開催します。
 つきましては、業務御多忙の折とは存じますが、万障お繰り合わせの上、御出席くださいま
すよう御案内申し上げます。

記

 1 日 時  平成13年3月23日(金)  10:00 〜 16:10
 2 場 所  大分県産業科学技術センター 多目的ホール、第一研修室
        大分市高江西1丁目4361−10  TEL 097-596-7100(代表)
 3 内 容  別 紙
 4 参加費  無 料

 5 申込み  3月19日(月)までに下記様式に沿ってfax、メールでお申し込みください。
              大分県産業科学技術センター 企画・デザイン部(担当:佐藤)
       tel :097-596-7101 fax:097-596-7110
              mail:satotetu@oita-ri.go.jp

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大分県産業科学技術センター成果発表会(3月23日)参加申込書

企画・デザイン部 あて(fax 097−596−7110)

                               月    日

企業名  
連絡先
メールアドレス(代表) 
電話・fax  
参加者所属,氏名  
  
  


(別紙)
     平成12年度 大分県産業科学技術センター成果発表会
    ○開催日時:平成13年3月23日(金)  10:00−16:10
    ○会  場:大分県産業科学技術センター 多目的ホール・第一研修室
 1 開会挨拶  10:00
    大分県産業科学技術センター長  築根秀男 
 2 特別講演「九州における情報技術開発の動向」 10:05-11:10
   本格的な情報化時代を迎え、政府や地方自治体はその対応に大わらわのようです。
   豊かな情報化社会を築くためには、各種情報インフラの整備と共に、情報の活用法の検
   討、産学連携に基づく地道な研究開発および開発された技術の地域への定着が重要な課
   題となります。情報化社会の意義と日本の現状、我が国における産学官連携の問題点と
   その対策および九州における情報関連技術開発の最近の動向について説明します。
        <講師>:長田正氏 (財)九州システム情報技術研究所 所長
      <講師紹介>1959-1980通産省工業技術院電子技術総合研究所(情報制御研究室長)
            1980-1996九州大学工学部教授(電子工学、情報工学)
            九州大学名誉教授
 3 講演「産業科学技術センターの業務とその展開」  11:15-12:00
                          大分県産業科学技術センター長 築根秀男 
   当センターは大分県の試験研究機関として、地域の産業科学技術力の向上に寄与すべく
   業務を行って参りました。21世紀に入り、新しい産業技術の可能性が現実のものとな
   ると同時に、社会や生活の潤い、安心、安全を指向する技術の重要性が高まっています。
   当センターに求められる機能は、ますます多様化し高度化するものと考えられます。当
   センターの業務の現状、産学官連携における役割、今後の展開についてご紹介します。
           <休憩>
 4 研究発表(5テーマ/分科会)  
   <情報/福祉/デザイン分科会:多目的ホール>13:00-15:00
    @三次元形状計測に関する研究(機械電子部 佐藤辰雄)
    Aインターネットを介したロボットの遠隔制御 (機械電子部 重光和夫)
    B竹製車椅子の実用化研究(別府産工試 中原恵) 
    C車椅子利用者のための動く家具の開発研究(別府産工試 坂下仁志)
    Dワークショップ活動によるバージョンアップ型遊具の提案事例(日田産工試 佐藤幸志郎)
   <加工/環境分科会:第一研修室> 13:00-15:00
    @低騒音型空気圧式福祉機器システムの研究(研究交流センター 池田喜一)
    A高周波振動付加によるセラミックスの高能率・高精度加工に関する研究(機械電子部 水江宏)
    B回転振動切断技術の研究開発(材料開発部 石井信義)
    C杉樹皮製油吸着材の実用化(材料開発部 斉藤雅樹)
    D塩基性炭酸カルシウムを用いた炭酸カルシウムの形態制御に関する研究(工業化学部 佐藤壱)
            <休憩>
  5 デモ(試作品公開)&意見交換   15:10-16:10
 6 閉会  16:10 



◇研究発表

          <情報/福祉/デザイン分科会>
           多目的ホール(13:00-15:00) 

1 三次元形状計測に関する研究
     佐藤辰雄(機械電子部)
 色相空間で直線的なグラデーションを持つカラーのパターンを投影することにより、三次元
形状を計測する新しいレンジファインダを開発した。液晶プロジェクタとカラーCCDカメラを
用いて実現している。
 計測原理としては幾何学的にはシンプルなアクティブステレオである。プロジェクタより投
影したパターンの色を、CCDカメラで撮影した画像中でできるだけ精度よく復元する必要があ
り、線形重回帰分析によるRGBチャネル間クロストーク補償や、折れ線近似による非線形補償
などを行うことにより実現した。この手法はスキャナーなどの機械的可動部を持たず、解像度
(空間分解能)が高いことに特徴があり、指紋のような微小かつ複雑な表面形状を持つ物体の
計測が可能となった。

2 インターネットを介したロボットの遠隔制御
     重光和夫・後藤和弘*・佐藤辰雄・鶴岡一廣・植村和明・佐藤哲哉*
  (機械電子部・大分県・産業技術総合研究所研究交流センタ−*)
 車輪移動ロボットに全方位カメラおよびパンチルト機構を持つカメラを搭載し、それぞれの
画像を見ながら、インターネット経由で遠隔制御を行う技術を開発している。
  本技術を用いた移動ロボットは、ジョイスティックを用いた制御が可能であるばかりでなく、
Java技術を用いることにより、遠隔地のクライアントユーザーには専用アプリケーションソフ
トが不要で、汎用ブラウザ上で遠隔制御を可能とする点が特徴である。今後はさらに研究をす
すめ、例えば、展示ホールを遠隔地から自由に閲覧するようなアプリケーションの開発を目指
している。

3 竹製車椅子の実用化研究
     中原恵・坂下仁志・阿部 優・小谷公人・大内成司・池田喜一*
  (別府産業工芸試験所・九州工業技術研究所*)
 福祉分野への竹材利用の可能性を模索して平成11年度に開発試作した竹製車椅子1号機に
ついて、その製品性能を評価するために試作機を走行耐久性等のJIS試験に供するとともに、
構造部材として使用した竹積層材の強度試験を行った。また、西日本国際福祉機器展に出品し
てモニター調査を行い消費者の意見を集約した。これらの結果をもとにして、実用化に向けた
竹製車椅子の改良を検討し、2号機の試作を行った。

4 車椅子利用者のための動く家具の開発研究
     坂下仁志・坂本晃・吉岡誠司*・兵頭敬一郎*・佐藤幸志郎**・池田喜一***・佐藤哲哉***
  (別府産業工芸試験所・企画・デザイン部*・日田産業工芸試験所**・大分県・産業技術総合研究所研究交流センタ−***)
 超高齢化社会への急速な進展にともない、車椅子の利用者は多くなると予想されている。
 現代生活の中では日常多くの機器類や家具類に接しているが、車椅子利用者はその中で様々
な不便を伴いつつ暮らしているのが現状である。そこで、日常生活に使われる様々なモノは収
納されている状態から、取り出し、作業をし、使用後にはまた収納するという基本的な動作を
繰り返していることに着目し、車椅子利用者主体に考えた収納の使い勝手に焦点を絞り、スペ
ース効率から考えて一般的に高くならざるを得ない収納具の棚類を常に手の届く範囲に積極的
に可動可能とする、動く家具の開発を行い、実証試験機を製作した。

5 ワークショップ活動によるバージョンアップ型遊具の提案事例
     佐藤幸志郎・馬場了*・穴井浩之**・後藤騎一郎***・藤原直樹****
  (日田産業工芸試験所・株式会社クルー*・ランドマップ**・GR***・藤原直樹一級建築士事務所****)
 現代の社会環境に対応した公園遊具の実現のために、マーケットイン型の商品開発手法を用
いて遊具産業の調査・分析を行った。遊具産業は中核的技術力として素材の複合化に長けてい
ること、素材の寿命より機能の寿命が先に訪れることなどが明らかになった。これら調査・分
析に基づき、寿命の異なる異素材のモジュール化とその組み合わせにより、ユーザーニーズの
多様性に対応して機能をフレキシブルに変化させられる「バージョンアップ型遊具」という顧
客と企業が永続的な関係の築ける新しい遊具コンセプトモデルを提案する。

             <加工/環境分科会>
            第一研修室(13:00-15:00)

1 低騒音型空気圧式福祉機器システムの研究
     池田喜一(大分県・産業技術総合研究所研究交流センタ−)
 重力に対しアシストする福祉機器は多く、そのほとんどがモ−タを使用している。しかし、
モ−タは鉄の塊であり、重くなってしまう。そこで、従来から使用されている軽くて力のある
空気圧を利用し、その欠点である音を少なくした福祉機器を作ることにより、軽くて使いやす
いものができる。今回は、その基本原理に基づき、いくつかの実際の福祉機器を作り、システ
ムとしての検証を行ったので報告する。

2 高周波振動付加によるセラミックスの高能率・高精度加工に関する研究
     水江宏(機械電子部)
 耐摩耗性・耐熱性が要求される機械部品の材料として、セラミックス等の硬脆材料が注目さ
れているが、その加工は能率・精度の面で多くの問題を抱えている。この問題を解決する一手
法として、高周波(超音波)振動を付加した研削加工に関して多くの研究開発がなされている。
本研究では、セラミックス等の被削材や加工液に高周波振動を付加した加工実験を行い、加工
抵抗について有効性を検証した。

3 回転振動切断技術に関する研究開発
     石井信義・斎藤雅樹・鬼鞍宏猷*・栗山保士**(材料開発部・九州大学*・(有)栗山機工作所**)
 木材加工工場では、木材を切断する際に発生する切り屑と騒音の問題がある。これらの問題
を解決するために、木材の切断分割システムについて研究開発を実施した。本研究における切
断加工は、アサリのない工具刃物がトロコイド曲線運動しながらダウン方向に回転振動を行う
ものである。
 切断加工の機構や刃物の形状について説明すると共に、一連の回転振動条件下において得ら
れた、切り屑の発生量、振動発生音等を実験的に検証した。回転振動が木材の切断加工に及ぼ
す効果について報告する。

4 杉樹皮製油吸着材の実用化
     斉藤雅樹・石井信義・小倉秀*・鈴木浩久*(材料開発部・海上災害防止センター調査研究室*)
 昨年度までに実用性を確認した杉樹皮製油吸着材の改良を行い、100%天然素材製の廃棄物利
用品として初めて汎用石油製品なみの性能と価格を実現し、製品化に至った。A重油で自重の
13.4倍、C重油で自重の16.5倍の油を吸着することが可能であり、運輸省の型式承認基準
(自重の6倍以上の吸油)を満たす。熱処理工程が無く、生分解性等の特徴を持ち、製造・使
用・処分の各段階において環境負荷を低減する製品を実現した。


5 塩基性炭酸カルシウムを用いた炭酸カルシウムの形態制御に関する研究
     佐藤壱(工業化学部)
 大分県では上質の石灰を大量に産出しており、県南地方の重要な産業である。石灰産業活性
化には石灰の高付加価値化技術が必要である。本研究では、まだ作成方法、特性が十分解明さ
れていない塩基性炭酸カルシウム(BCC)について研究開発を行いその合成条件を求めた。
また、BCCから気層炭酸化による炭酸カルシウムの形状制御を行った。


◇デモ(試作品公開)&意見交換   15:10-16:10
  「三次元形状計測に関する研究」を除いて、デモ・試作品の公開を予定しています。
   他にインターネットを利用したGPSデータの共有技術についてのデモも予定していま
   す。
   皆様のご意見等賜れば幸いです。但し、変更のされることもありますのでお含みおきく
   ださい。