OIRI 大分県産業科学技術センター 08.9.9: 更新
 平成19年度研究実績

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・■・ a 提案型研究

(1)提案型技術開発受託研究事業
研究テーマ 担当部所 内容・成果
スプリングプローブピンの特性評価と許容電流特性向上技術の開発
電子・情報担当
・市販スプリングプローブの通電による破壊メカニズムを解明した。
・電気的試験評価装置、制御・測定プログラムを開発した。
・新構造プローブカードを考案、先行特許調査を実施し、試作した。
機上計測を用いた超精密金型部品の高効率切削加工技術の研究
機械・金属担当
母体となる工作機械とレーザプローブ等周辺装置のシステム化をはかり、機上計測システムを構築した。またその基本的な計測機能について動作確認を行った。
ニアネットシェイプ成形による難燃性マグネシウム合金製ロボットアーム部品の開発 機械・金属担当
企業ニーズ対応型研究事業で設計した難燃性マグネシウム合金砂型鋳物製ロボットアーム部品を実際に試作し、量産試作に向けた問題点を抽出した。
オール産廃使用の砕石スラッジ再生骨材製造システムの構築及びリサイクル製品の開発に関する研究 地域資源担当
砕石スラッジ固化物を保水吸水機能材として配合したコンクリートブロックを試作し、保水機能、強度等を評価したところ、一定の性能は発現したが、保水、吸水、強度の三規格を安定に満たすためには、添加水量、振動プレス条件等の成型条件の最適化が必要である。
油の微生物分解処理技術の一般化に関する研究 地域資源担当
鉱物油の微生物分解処理技術の実験を行い、2種類のバーク堆肥中での油分濃度変化等について知見を得た。
硫黄固化体の温泉設備等への適用に関する研究
地域資源担当
硫黄固化体を温泉施設に適用し、温泉成分付着の特性を既存の材料と比較し、知見を得た。
保健機能性食品の開発スキ−ムの構築
食品産業担当
これまで試験管内での評価により血液凝固抑制作用を確認したハ−ブやカボスの生体内血液凝固作用の検証
ユズ種子有効利用法の開発と機能性評価 食品産業担当
ユズ種子の機能性を明らかにし有効利用するための基礎データを得るとともに、その機能性を活用した加工品を開発。
圧密技術を利用した環境配慮型竹製接合具の開発 日田産工試 押し抜き成型法による圧密竹コネクター製造方法を確立した。約3分/本の割合で連続的に製造が可能となった。
また、その圧密竹コネクターを使用した継手接合部の引張試験では、仮設構造物の接合部の短期許容応力(12.7kN)のほぼ2倍の耐力を示した。
生物劣化を抑制する加圧蒸気処理技術の開発 日田産工試
加圧蒸気処理した竹積層ボードおよび無処理を含む竹パーティクルボードの食害抑制効果が認められた。その成分変化は、有機酸の生成(酸性化)や糖の脱水によるフルフラール等の生成が関係することを明らかにした。

(2)公設試農工連携推進事業
研究テーマ 担当部所 内容・成果
次世代型のセンシング技術を用いた家畜生体情報の監視システムの開発
電子・情報担当
飼養牛出産予知・通報システムの確立(特許出願)
堆肥バークを原料とした成型培地資材の開発
地域資源担当 堆積バーク、バインダー、酸度矯正剤、被覆肥料および保水剤をそれぞれ配合して、15とおりの2.5号ポット形状成型培地および13とおりのマット形状成型培地を作製した。花きによる生育調査を実施し、生育に良好な原料配合割合を見出した。
成型培地の加工では、ポット形状成型培地が24個およびマット形状成型培地が3枚製造できる装置(ジグ)を試作した。
多機能性を付与したスギ内装材の開発
産業デザイン担当
新設住宅着工の減少に加えて、代替材や外材の進出等により、県産スギ材は非常に厳しい環境下にある。そこで、製材品以外の新たな用途開発・商品開発を目指し、和洋を問わず様々な空間に対応できる多機能性を持った内装材の開発を行った。
日田産工試
県産スギ材の新たな用途開発・商品開発を目指し、和洋を問わず様々な空間に対応できる多機能性を持った内装材と周辺家具類の開発を行った。19年度はスギ内装のデザイン見本板としてのモジュールサンプルの作成、都市部マンションでの研究成果展開事例研究などを行った。

(3)県産麦焼酎酵母開発事業
研究テーマ 担当部所 内容・成果
醸造用酵母の育種に関する研究
食品産業担当
新規焼酎用酵母の検索と製造技術の検証

(4)農業対策支援研究
研究テーマ 担当部所 内容・成果
県産小麦を利用した加工品製造技術の開発
(活力ある水田農業振興対策事業)
食品産業担当
県産小麦の需要回復と消費拡大を目的に原料特性を生かした麺類の開発
風味が良好で品質劣化の少ないカボス果汁製造技術の開発
(園芸農業構造改革対策事業)
食品産業担当 潜在的需要がある香味に優れた高品質なカボス果汁開発のための製造技術・品質保持技術の検討

(5)丸竹材通直整形システム開発事業
研究テーマ 担当部所 内容・成果
丸竹材通直整形システム開発
日田産工試
昨年度開発した通直整形実験装置を用いて整形実験を行った。その結果、現段階での最適整形条件は、整形往復回数2回、スパン700〜800mmであると判断される。しかし、この条件でも現場作業者の整形精度の8割程度の出来であり、さらなる精度の向上が必要である。

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・■・ b 企業ニーズ対応型研究

(1)共同研究
研究テーマ 担当部所 内容・成果
微弱無線利用機器における高感度受信に関する研究
電子・情報担当
家畜生体情報監視システムに用いる微弱無線受信機の受信改善と受信回路の最適化(マッチング)により受信範囲の拡大と受信感度アップを図った。
竹製福祉用具の開発と販促に関する研究
産業デザイン担当 竹製歩行補助車の開発および知財化・販促支援
介護支援等の機能を持ったFRP浴槽の開発に関する共同研究
産業デザイン担当
介護予防を目的とした商品企画を立案。知財を活用した改良型フランジ設計。試作部材の強度試験。商品開発手法の社内構築。
定植パネルの改良に関する共同研究
機械・金属担当
定植パネルに均一な樹脂を塗布するための技術開発において、ノズルの改良を行い噴射距離を短くでき、噴射塗料の削減や均一塗膜を実現した。
異種金属の超音波接合に関する共同研究
機械・金属担当
異種金の超音波による接合に関して、接合条件の探索と量産化のための技術開発において、シミュレーション解析により接合用超音波振動子の試作を行った。
難燃性マグネシウム合金砂型鋳物の設計・製造に関する共同研究
機械・金属担当
新たな展開として、難燃性マグネシウム合金砂型鋳物のロボットアーム部品への適用を見極めるため、当該部品の製品設計、鋳造方案設計、鋳造解析、試験片を用いた鋳肌面粗さ測定等を行なった。
県産魚醤油を用いた新製品開発
食品産業担当
魚醤油を利用した新製品開発に伴う調味加工技術の確立した。

(2)受託研究
研究テーマ 担当部所 内容・成果
硫黄固化体の新規用途開発
地域資源担当
原油精製時の副産物である硫黄固化体を活用した新規用途を研究した。
果実種子からの機能性成分の抽出
食品産業担当
廃棄物である果実種子から有用と見られる機能性成分を抽出し、その成分組成を解明した。

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・■・ c 経常研究

(1)九州公設試連携共同研究
研究テーマ 担当部所 内容・成果
難燃性マグネシウム合金の溶解・鋳造技術の高度化に関する研究
機械・金属担当
多品種少量生産に適した難燃性マグネシウム合金の溶解・鋳造技術の確立、各種難燃性マグネシウム合金鋳造材および熱処理材の材料特性の把握等を主な目標としている。本年度は、鋳造時に重要となる溶融した難燃性マグネシウム合金の流動性について、合金種別、鋳込温度、塗型有無の観点から比較評価した。
安全性の高いマグネシウム合金エンドミル切削加工技術の研究
機械・金属担当 工具逃げ面温度の上昇は切削関与長の影響が大きく、切削速度・工具摩耗が増大するほど工具逃げ面温度が上昇することがわかった。
竹資源を活用したカスケード型利用研究
地域資源担当
竹が加工される際に発生する竹粉の利用方法として、今後需要が増すであろうバイオエタノールとしての利用への試みを、竹粉の糖化を酵素法を用いて行った。
地域資源を活用した新規調味料に関する調査
食品産業担当
魚介類を原料とする国内で流通する調味料の製造技術・品質調査を参画機関が分担検証した。本県では、重金属・ミネラル成分および揮発性塩基態窒素について調査した。

(2)経常研究
研究テーマ 担当部所 内容・成果
生産管理システムの開発
機械・金属担当
(株)二豊鉄工所に対する工程管理システム、(株)三洋産業に対する機械部品管理システムの開発支援、およびMZプラットフォーム例題マニュアルの作成を行った。
脆性材料等のマイクロ加工に関する研究
機械・金属担当
石英ガラスを対象としたマイクロ切削加工において、焼結ダイヤモンドを工具先端材料としたマイクロドリリング加工実験を行い、加工の可能性を確認した。
天然ナノフィラーを用いた環境適合型ナノコンポジットに関する研究
工業化学担当
天然ナノフィラーと生分解性プラスチックよりなる複合材料の調製を行い、力学的強度について検討した。
酒類の製造・流通における品質管理に関する研究
食品産業担当
クレームの原因となる製造段階や流通段階での問題点の把握と、迅速に対応できる簡便な評価方法の確立と製品管理への応用
ナシを利用した高付加価値食品の開発
食品産業担当 「新高」をベースとし他の果実をブレンドした混合飲料、「晩三吉」を原料とした機能性食品素材の製造技術の開発と商品化
食品加工残さの飼料化に向けた成分特性等の解明
食品産業担当
食品加工残さの飼料化にむけての成分特性の把握と減容化技術の検討
農産物の流通技術に関する研究
食品産業担当
農産物の流通における鮮度保持・品質管理システムの構築 日田梨の台湾輸出時の温湿度・振動測定
ヒット商品の創出研究
竹センター研究指導課
開発したブランド定着化手法に基づく商品化開発の応用において、竹の市場性を高めるエモーショナルな要素による新規需要開拓の手法と産地技術者を起用した技術ブランドによる販路開拓の効果を検証した。

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・■・ d 調査研究

研究テーマ 担当部所 内容・成果
三次元CVと画像認識に関する調査 電子・情報担当 WEBカメラを使った画像による監視応用の問題について相談があり、画像取得について調査と検討を行った。また、キャリブレーション手法に基づく画像補正についても調査を行った。
介護関連商品の開発に係る情報収集の調査研究
産業デザイン担当
介護関連商品は、介護関連施設管理者、理学療法士、被介護者のニーズ調査が必要であることから介護関連施設の協力により聞き取り調査を行った。
三次元CAEを活用した生産工程の高度化に関する調査研究
機械・金属担当 九州各県公設試が保有する各種ノウハウや技術を蓄積するため、CAEナレッジデータベースの仮運用(熊本サーバ)と登録用課題の解析を実施
打抜き金属製品のバリ取りに関する調査研究
機械・金属担当
□5mm大のワークを保持する真空チャックの開発とカッティングファイバー(ジーベックテクノロジー社)によるバリ取り実験を実施
環境調和型低融点合金の設計及び製造に関する調査研究
機械・金属担当
RoHS指令等の規制物質を含まず、InやAg等の高価な金属を含まない、安価な低融点合金の開発を検討した。
竹材の農業用資材への適用に関する調査研究
地域資源担当
竹材(竹粉)の「きのこの菌床栽培用培地への適応」について調査した。
菌床栽培用培地として、年間4000m3のシイやカシの木材チップを使用している。すべて県外からの取り寄せである。竹材チップや竹粒や竹粉などが培地候補となりえるが、竹材利用に関する栽培データが少ない。
ハムシ化石のクチクラ成分の熱分解質量分析
地域資源担当
化石および現生ハムシの鞘羽の成分分析を、熱分解ガスクロマトグラフ質量分析装置を用いて比較検討した。その結果、化石および現生ハムシのスペクトルは文献程度に類似しており、化石にもクチクラ由来成分が検出された。
木材塗装データベースに関する研究
日田産工試
平成14年以降の2つの研究データ(漂白処理24件や草木染め着色塗装24件など)を追加更新した。
「木履加工技術の新展開」と「技術を生かした新分野産業の創出」
日田産工試
浦塚木履工場と室内履き(2種)を開発し、意匠出願した。また、木製履物加工技術を調査し資料を取りまとめ、今後、「新たな生活用品開発」のための技術ソースとして使う。
家具の構造材の研究
日田産工試
ソファーの構造材として南洋材の代替になりうる地域産材がないか調査し、供給量、強度の点からズギ圧密材が可能であると考えられるが、価格面で難しいことがわかった。
木粒子の定性および定量分析に関する調査研究
日田産工試 木粒子の製造、分級、形状等について調査を行い、用途拡大のための資料の整備を図った。

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